【大紀元日本1月28日】世界気象機関(WMO)の専門家は25日、今冬の中国での南部の大雪と北部の干ばつは、ラニーニャ現象と関係している可能性を示唆し、今後さらに4カ月間続くという予測を発表した。
ラニーニャ現象とは南米ペルー沖の広範囲の海域において、海面水温が平年より低くなる現象で、異常気象の一因と考えられている。
WMOの専門家であるオバマ・バドル氏は、2010年10月以来、勢力を増してきたラニーニャ現象は世界各地に異常気象をもたらしており、中国の「南寒北旱」について今後も観察を続ける必要があるとの考えを示した。
世界気象機関の公報によると、ラニーニャ現象は少なくとも2~4カ月は継続し、4月末から5月初旬まで続く可能性もある、と過去のケースから推測した結果を発表した。
中国だけでなく、西日本の豪雪、オーストラリアの豪雨、インドの寒波など、いずれもラニーニャ現象が原因だと見られている。
(翻訳編集・豊山)