【大紀元日本2月2日】民間告発サイト「ウィキリークス」が最近公開した米外交公電によれば、台湾独立をけん制するため、中国当局は南米のスリナム共和国の政治家に資金提供し、外交関係の強化をはかったという。
駐スリナムの米国大使館が2009年3月に作成したとされる同外交公電によると、中国当局は同国の連立与党に参加する一部の政党に資金供与していたという。当時、同国のメディアはこの件を取り上げ、話題になった。
同外交公電は現地メディアの報道内容を引用し、与党幹部12人が2007年9月に中国を訪問した際のすべての費用は、中国当局が負担したと伝えた。
また、幹部らは80ドルから12.5万ドルに至る額の金銭や、中国留学のための奨学金なども受け取っていたという。
これらの利益供与の見返りとして、中国当局は台湾の独立を認めない「一つの中国」の論調への支持を要求した。
2005年のスリナム選挙後、中国当局は連立政権に高額の寄付を贈ったと現地の新聞は報道している。
(翻訳編集・叶子)