【大紀元日本2月4日】宮崎と鹿児島の県境にまたがる霧島連山・新燃(しんもえ)岳の噴火について、気象庁の火山噴火予知連絡会は3日に開いた会見の中で、江戸時代以来の「300年ぶりの本格的なマグマ噴火」と位置づけた。
同会の山里平課長は、新燃岳は当面、溶岩を吹き飛ばす爆発的な噴火を繰り返すとみており、活動の推移を注意深く見守る必要がある、と述べた。また同会会長で東京大学名誉教授の藤井敏嗣会長は、「1、2週間は現在と同程度の爆発的噴火が続く」との見解を示したが、先月27日に起きたような大型なマグマ噴火はないと予測している。
鹿児島県霧島市では、1日の噴火による爆風で市内の病院の窓ガラスが割れた。また宮崎県高原町では、飛来した火山れきで車のガラスが割れるなどの被害が報告されている。これらの報を受け、気象庁は霧島周辺の住民に対して、噴火に伴う噴石や降雨時の土石流などに警戒するよう注意を呼びかけている。