【大紀元日本2月15日】「情人節(バレンタインデー)」前日の2月13日、中国人の結婚観に関する意識調査の結果が発表された。同調査は、中国のある大手結婚紹介サイトにより、23~35歳の結婚適齢期にある2万人以上の独身男女を対象におこなわれたもの。男女の比率は、男性36%、女性64%と女性がやや多い。(編者注、文中の%の数字は調査対象者内における比率を表す。以下同じ)
同調査によると、地域別に見て「相手の収入」を最も重視しているのは重慶市と広東省の男女だという。そのうち広東省では「相手の収入を重視」する人が29%と全国でトップ。男性よりも、女性にこの傾向が強い。
一昔前は、「郎才女貌」という言葉の通り、才能ある男性と容姿の良い女性という組み合わせが理想とされたが、今は「郎財女貌(男は財力、女は容姿)」へと変った(中国語で「才」と「財」は同音字)。
今回の調査では、収入の高い相手を選ぶと答えた女性は37%で、同じ項目を選択した男性の6%を大きく上回った。一方、男性の51%が相手の容姿と身長を重視しているのに対して、女性は30%と外見はそれほど重視していない様子だ。
また、「家も車も結婚指輪もなく、結婚式も挙げない結婚」を意味する中国語の「裸婚」については、男性の75%が受け入れられると答えたのに対し、女性は38%にとどまっている。 一方、「拝金女」と呼ばれる金目当ての女性を容認するかという質問については、63%の女性が「正常だ」と答え、同性として容認するとしたのに対して、男性は33%と女性に比べて厳しい見方を示している。
相手の「最も許しがたい欠点は何か」という項目については、「向上心の不足」がトップに挙げられ、広東省の27%の人が「向上心のない人は受け入れられない」と答えている。しかし一方では、家庭的な「エプロン男」が半数を超える52%の女性に歓迎されている。男性には、向上心を持って出世してほしいし、家事もやってほしいというのが女性の希望らしい。
ただ「向上心」の概念が曖昧なため、普通のサラリーマンであるだけでは「向上心がない」と見られる場合もあり、「財産や社会的地位があれば向上心があるということなのか」という困惑の声も少なくない。そのことが原因で、25歳になる江西省のある男性は交際相手の女性と疎遠になった。男性は今、「充電のため、社会人入学で大学院にいこうか」と考えている。これが「向上心」を持つための、考えられる当面の方法であるという。
日本語で「婚活」と呼ばれる結婚相手を探す方法についても、中国では男女の意識差が出ているようだ。インターネットを通じてお見合い相手を探すことを容認する男性は46%で、女性の34%より高い。女性はインターネットより親戚・友人の紹介など、伝統的なお見合いを好む傾向を示している。
「結婚に取り残されたことについてどう思うか」という質問に対して、今回の調査を受けた独身の男女のうち90%の人が、「待っているだけでなく、交友範囲を広めるなどが必要」であると、「婚活」に積極的な態度を見せている。