【大紀元日本3月2日】クリスチャン・ディオール社は1日、デザイナーのジョン・ガリアーノ氏を解雇するとの文書を発表した。解雇の理由は、同氏がパリ市内のカフェで反ユダヤ主義的な暴言を市民に浴びせ、警察に拘束された問題と、その証拠となる事件映像がネットで流出したことだという。
英大衆紙サンによると、問題が起きたのは先月25日。パリ・マレ地区のカフェ「ラ・ペルル(La Perle)」で泥酔した様子のガリアーノ氏が「私はヒトラーが好きだ」「毒ガスで殺されたほうがいい」などとカフェの客に対して中傷的な発言を吐き、その後警察に拘束された。匿名の撮影者らにより、まもなくネット上でこの様子が流出した。
同日、ガリアーノ氏をクリエイティブ・ディレクターに採用しているクリスチャン・ディオール社は、事実関係の調査を開始すると共に一時停職処分を発表したが、1日になって正式に解雇するとの声明文を出した。
(佐渡道世)