【大紀元日本3月4日】国際人権連盟(FIDH)傘下のリビア人権連盟は2日、2月半ばから始まったカダフィ政権の弾圧による死者は少なくとも6千人を数えると発表した。
リビア人権連盟のスポークスマンは仏パリで記者会見を開き、首都トリポリで3千人、東部の都市ベンガジで2千人、その他の町で1千人が死亡した、と述べた。
カダフィ政権は3日、反体制勢力が制圧した石油施設を構える湾岸都市ブレガや、近隣のアジュダビアへ前日に続き空爆を行った。ロイターなどによると、この空爆で12人が死亡した。
イラン国営ラジオIRIBは情報筋の話として、地中海に駐留していた米軍艦船2隻が、北大西洋条約機構(NATO)軍の支援を受け、リビア近海に接近しているという。
この情報を受けて2日、トリポリで軍幹部ら支持者を前に演説したカダフィ大佐は、「米国やNATOによる軍事介入は、さらなる血みどろの惨事を招く。数千人のリビア人が死ぬことになる」と発言している。