【大紀元日本3月25日】北京政府はこのほど、町中に飾られている豪華なライフスタイルを賛美する巨大広告看板を規制する動きに出ている。高級住宅、高級ワインや高級ゴルフクラブなどに出てくる贅沢な宣伝文句が、貧富の格差に喘ぐ一般民衆の痛みや反感を引き起こすことを懸念した当局が打ち出した対策だ。
22日の英紙デイリー・テレグラフによると、北京工商管理局は広告主に対して、4月15日までに「豪華」、「ロイヤル」、「最高」、「高級」などの宣伝用キャッチコピーを取り除くよう規制し始めた。規制に反した者は、罰金3万元(約36万円)を科されるという。北京工商管理局は、これらの贅沢な広告は「不健康」な政治的雰囲気を作り出すと指摘した。
北京工商管理局は、中国人が外国のライフスタイルに憧れるよう仕向けるような宣伝をしてはいけないとし、すでに多くの富裕層がイタリアのデザイナーのファッションを好み、ドイツ車を運転し、フランスのワインを飲むことをステータスとしており、多くの企業も外国名らしきブランド名を作る傾向があると指摘した。
四川省重慶市も1週間前に同様の規制を実施し、デベロッパーがよく使う「最高級」、「唯一無二」などのキャッチコピーを禁止した。当局が貧富の格差に脅威を感じていることが窺える。
(翻訳編集・余靜)