【大紀元日本4月5日】香港の中心に位置するビクトリア・ハーバーで運行する「香港スターフェリー」のホンハム(紅磡)線の運航が3月31日、終了した。今回廃止されたのはセントラル(中環)~ホンハム、ワンチャイ(湾仔)~ホンハムを結ぶ2線で、長年ホンハム地区住民の移動の足とされてきたため、通勤通学客に影響するのは避けられない状況だ。
運行最終日は香港住民や観光客が最後の船旅や記念撮影をするなどして別れを惜しんでいた。2線の廃止について、ある乗客は喪失感を感じるともらした。また、ホンハム地区に出勤している市民は、「フェリーが無くなったらバスで通勤しなくてはならず、少なくとも30分は余計にかかる」と不満を感じている。
香港立法会は香港政府に対し三度、運行を廃止する線の入札募集や、フェリー・ボートサービスを観光資源に加え、路線の保留を提案してきた。
九龍地区の何国棟議員は、フェリーが一度に運べる乗客は400人以上だが、バスは130人くらいで、ホンハム湾一帯の市民が一台のバスに一度に乗り込むことは難しい、と指摘する。ホンハムには地下鉄がなくトンネルを通るバスがあるのみで、このトンネルも朝の通勤通学時間帯は渋滞するため、乗客や市民に影響するのは避けられない状況だ。
(翻訳編集・坂本)