牛乳で集団中毒 乳幼児3人死亡 亜硝酸塩混入か=甘粛省

2011/04/09 更新: 2011/04/09

【大紀元日本4月9日】甘粛省平涼市で7日、地元農場から出荷された牛乳を飲んだ子供らが中毒症状を起こし、うち乳幼児3人が死亡、1人が重症だという。牛乳に混入された亜硝酸塩が原因だとみられる。

地元紙・蘭州晨報によると、中毒を起こした患者はいずれも平涼市の2カ所の酪農農家から出荷された計り売りの牛乳を飲んでいた。35人が市内2カ所の病院で治療を受けており、患者は14歳以下の子どもが多く、老人と妊婦もいるという。

症状から、牛乳に亜硝酸塩が混入していた疑いがあるとして、当局は2つの農場を閉鎖し、混入ルートを調べている。

亜硝酸塩は「工業塩」とも呼ばれ、外観と味は食塩に似ている。食品添加物として、ハムやベーコンなどの肉類製品にも使われるが、0.3グラム以上の摂取は中毒症状を起こし、3グラム以上摂取すると成人でも死に至るという。妊婦が摂取すると胎児に奇形をもたらす危険性があるとされ、6カ月以下の乳児は特に被害を受けやすく、一部の地域では乳児食品での使用が禁止されている。

(翻訳編集・余靜)
関連特集: