グッチ台湾系元社員、解雇の仕返しにハッキング システム大規模ダウン

2011/04/09 更新: 2011/04/09

【大紀元日本4月9日】世界有名ブランド・グッチの台湾系元社員は、解雇の仕返しに会社のコンピュータシステムに数回にわたり侵入し、サーバーにある書類を削除したり、電子メールを24時間使用不能にするなど業務妨害の疑いで起訴されており、最長15年の懲役が科されるという。星島日報が報じた。

起訴されたイン・チーロン(Sam Chih Lung Yin)容疑者は34歳。2010年5月にグッチニューヨークを解雇され、同年6月に同社のパスワードを盗み、以来数カ月、数回にわたり同社のコンピュータシステムに侵入した。

その中の一回の侵入では、イン容疑者はサーバーにある書類を削除したり、電子メールを24時間使用不能にし、ほとんどの電子メールを削除したり、業務に深刻な支障をもたらした。その時の修復作業に、グッチ側は20万ドルを費やしたという。

また同年11月に、イン容疑者はメールサーバーを含むいくつかのサーバーを止め、従業員が会社のネットシステムにアクセスできなくなり、世界中の店舗とオンラインショップの販売に損害をもたらした。この破壊についてグッチ側は、「丸1日をかけて、ようやくシステムを回復させることができた。しかしその影響が数週間、数カ月間続いた」と証言している。

イン容疑者は2010年に、社員割引でグッチ商品を大量購入し、アジアで転売して利益を得ていたことが理由で解雇されていた。検察官はイン容疑者のハッキング行為は報復行為であると主張している。

現在イン容疑者は50項目の罪に問われており、最長15年の懲役が科される可能性がある。

(翻訳編集・余靜)
関連特集: