【大紀元日本4月13日】8月に深圳市で開催されるユニバーシアード競技大会を控え、警察当局はすでに8万人の「治安上の危険人物」を同市から追放したと発表した。中国国内各メディアが10日に伝えた。
警察当局によると、政府は1月1日から4月10日までの100日間を「治安上の危険人物を締め出すキャンペーン期間」とし、8万人の「危険人物」を同市から追い出したほか、多数の容疑者や指名手配者、麻薬中毒者など治安を脅かす人物などを逮捕、拘留したという。
「治安上の危険人物」とは、正当な理由がなく長期滞在する人、挙動不審の人、前科のある人、収入源が疑わしい人、定職がなく、生活リズムが怪しい人、社会への復讐を言いふらし、過激な行動に出る可能性の人、精神病患者など、市民の日常生活にとって現実にまたは潜在的に脅威となりうる人が含まれているという。
これについて、ネット利用者から法的根拠を疑問視する声が上がっている。
「証拠がないのに、なぜ追放するのか」
「『現実にまたは潜在的に脅威』、これなら周りの誰もが対象となりうる」
「すばらしい執行力だ。日本の首相になるといいのに」
「汚職幹部は危険人物じゃないの?愛人を囲む幹部は危険じゃないの?」
「このやり方が合法なら、中国政府は全国の危険人物を国外追放することができる」
「8万人も追い出されたのに、暴動が起きなかったのは、この8万人が危険じゃなかったってことね」
当局は4月11~7月31日までの間、さらに50万人の市民を動員し、危険人物の追放をさらに強化する方針だ。
(翻訳編集・高遠)