【大紀元日本5月3日】東日本大震災および福島原発の影響により、大量の中国人旅行者が当初予定していた日本への観光を取り止め、代わりに香港に押し寄せた。
5月1日の国際労働節(メーデー)を挟む数日間は、中国でも黄金週(ゴールデンウィーク)と呼ばれ、比較的長期の休みを取ることが定着している。
香港観光発展局の責任者・田北俊氏は、5月1日~3日の間に大陸から28万人の旅行者が香港を訪れ、3日間で19.6億元(約245億円)の経済効果をもたらすと示唆した。
香港文匯報の報道によると、近年、中国大陸の人々の間でも海外への観光旅行が盛んになっている。旅行先としては、これまで日本が観光したい国の上位を占めていたが、3月に起きた東北大地震と原発事故の影響により、日本行きを予定していたツアーが全て中止になった。このことが香港への観光を促進することとなり、旅行先を日本から香港に変える中国人観光客が続出しているという。
今年の中国のゴールデンウィークは3日間と短いが、その期間だけでも大陸から香港への団体旅行客は例年より10~15%増える見通しだという。
(翻訳編集・余靜)