【大紀元日本5月11日】中国水運の大動脈である長江は、干ばつの影響で、全域で水位が危険水準まで下がり、船舶の運航が困難となり、物流にも影響が出ている。中国新聞網が伝えた。
江蘇省水利庁が発表した資料によると、1月に入ってから深刻な降雨不足が原因で、長江の流量は例年と比べ、最大70%減少した。下流にある大通観測所の観測データでは、流量が11年ぶりに最低値を更新した。長江海事局によると、渇水期がすでに過ぎたにもかかわらず、長江の水位は低下し続けているという。
また、長江の江西省九江区域では降雨量と上流からの水の減少により、5月9日には水深が9.38メートルまで低下し、1927年以来の同時期の最低水位となった。現在、小型船舶の座礁事故が増えており、石炭などを運ぶ大型船舶は積載量を減らすなどの対策を採っている。
(翻訳編集・高遠)