【大紀元日本5月21日】iPadを生産するフォックスコン成都(四川省)で20日夜、大規模な爆発が起き、2人が死亡、16人が負傷した。同工場は、新型iPad2の主力工場の1つで、爆発で生産が停止したため、今後の生産計画に影響が出る恐れがあるという。国内メディア各社が報じた。
爆発が起きたフォックスコン(富士康)の成都工場は昨年10月に稼働し、工員数は約2万人。爆発は20日午後7時(日本時間同8時)ごろ、工員の勤務交代時間に発生した。爆発時は工場に数百人がいたという。
国内メディア・第一財形網によると、同工場はiPad2の主力生産拠点で、2011年の生産台数は3500万~4000万台を見込んでいた。しかし、第2四半期の計画出荷台数は700万台と伝えられており、爆発前から専門家の間では年間計画実現の可能性が疑問視されるようになっていた。今回の爆発により「計画の実現は極めて難しい」と同記事は指摘した。
また、フォックスコンの郭台銘会長は今年1月、同社が成都工場を拡大し、2013年にはiPadの年間生産量を1億台に上げる方針を明らかにしていた。今回の爆発でこれらの長期計画にも影響が出る可能性がある。
なお、爆発の原因は不明で、警察当局が周辺を封鎖して調べている。
(翻訳編集・張凛音)