【大紀元日本6月8日】長江の中下流地域で発生している大干ばつは、最近数日間の大雨で緩和されたが、その一部の地域で洪水の被害が発生した。BBC中国語版が報じた。
数カ月来、大干ばつに見舞われた長江の中下流地域の湖南省、湖北省、江西省、安徽省、浙江省では3日から、降雨が続いた。
その一部の地域では、連続する大雨による洪水警報が出されている。
江西省当局は、現地の干ばつ状況は大きく改善したが、一転して洪水の被害に変わったと発表した。今週も強い降雨が予測されているため、洪水や土石流被害に対応しなければならないという。
その一方で、同省では依然として33万人が干ばつにより飲用水の供給が困難で、22万ヘクタールの農地が干ばつ被害を受けているという。
湖南省当局の統計では、同省では61万人が干ばつにより飲用水の供給が困難で、その一方で60万人が洪水の被害を受けている。
中国中央気象台は暴雨警報を出しており、今週いっぱい長江中下流の上記5つの省で、引き続き広範にわたって雨の天気が続くと予測している。専門家は、洪水、都市部での浸水被害、地質災害について警戒を呼びかけている。
中国当局の統計によれば、5月29日までに、長江の中下流地域で大干ばつにより、1.044億ムー(約690万ヘクタール)の農地が被害を受け、上記5つの省で計329万人が影響を受けていた。
(翻訳編集・叶子)