【大紀元日本6月17日】浙江省紹興県の錫箔作業所の従業員とその家族600人以上から基準値以上の鉛が検出され、このうち103人の児童から基準値を大幅に超えた鉛が検出されたという。
香港紙・明報によると、同県楊訊橋鎮の錫箔業は数百年の歴史を有し、県の無形文化財に指定されている。290軒以上の作業所があり、2500人以上が従事している。
「錫箔貼り」には手作業が必要だが、コストを抑え生産量を増やすために、近年一部の作業所は鉛の含有量を増やし、また、吹き付けによる方法を採ることで、従業員が体内に鉛を吸収する機会が増えたという。
5月28点xun_ネ来、楊訊橋鎮の錫箔業に従事している従業員とその家族1000人近くが次々と病院で血中の鉛濃度の検査を受けている。6月10日までに血中鉛濃度が重度に基準値を超えた成人は26人、14歳以下の未成年が103人。中度が494人。この件に係る錫箔作業所25カ所が6月9日までに閉鎖されている。
鉛の血中濃度が一定量を超えると危険とされており、特に子どもたちは発育不全や精神遅滞になる危険性があるという。
米VOAは北京の浦志強・弁護士の話として、中国はいま、人権や賃金、環境保護を犠牲にした高エネルギー消費の略奪式発展モデルを経験していると指摘する。それに伴う多くの社会問題が噴き出しているため、「この発展モデルはすでに袋小路に入り込んだ」と浦弁護士は訴えた。
(翻訳編集・坂本)