【大紀元日本6月25日】台湾法務部調査局は16日、5月末に花蓮空軍基地で開かれた航空ショーを見学していた数人の中国人観光客を、身分証明書の事前提示等が済んでいなかったために、途中で追い出していたことを明らかにした。
台北タイムスによると、5月29日に公開されたこの航空ショーでは、F-16、Mirage-2000、IDF戦闘機、ホークミサイル、S-70Cヘリなど多種の戦闘機や武器を展示していた。
追い出された中国人観光客らは、いかなるセキュリティチェックも受けることなく、台湾軍が保持するシャトルバスに乗り込んで花蓮空軍基地に侵入した。基地関係者によると、何人かは展示物を写真撮影していたという。基地にいた台湾法務部調査局員がこの中国人観光客らを発見し、すぐさま追い出した。
航空ショーを見学するには、事前に中華民国の身分証明書を提示し、許可を得なければならない。しかし花蓮空軍基地側はその日、当日の身分証明書チェックを行なっていなかったという。軍側は、「中国人が見学に来るとは考えていなかった」という。
ツアーでない中国の個人旅行客の台湾訪問を許可する法律が先月末から施行され、1日につき最高500人、滞在期間は15日間という条件で訪台が可能になった。以前は、中国からの観光客は観光ツアーでの訪台が許されるだけだった。
(翻訳編集・佐渡道世)