「万博でこりごり」 五輪誘致、ネットで反対8割=上海

2011/08/11 更新: 2011/08/11

【大紀元日本8月11日】第14回世界水泳選手権の開会式に参加した国際オリンピック委員会(IOC)会長ジャック・ロゲ氏が新華社に対して、上海が2020年オリンピックを開催する意欲があれば、可能性は十分あることを示唆した発言が、上海市民の間で激しい論議を引き起こしている。4万人が参加したネット上のアンケート調査では、上海での五輪開催に反対するユーザーが83%を占めたことが分かった。

香港紙・明報によると、上海は万博を開催するまでの数年間、道路や競技関連の建設ラッシュがもたらした大気汚染や交通渋滞にくわえ、物価、不動産、交通等日常生活に関連するすべてのコストが倍増した。一方で、都市管理や公共サービスなどが十分な機能を果たしておらず、市民らの不満が募ったという。反対票を投じたほとんどの市民は五輪そのものに反対するのではなくて、開催に伴う建設などに「こりごりだ」という。

「そんな数千億元もかかるメンツよりも、豚肉や住宅の値下げといった生活改善のために税金を使ってほしい」という市民の切なる声も伝えられた。

(翻訳編集・余靜)
関連特集: