【大紀元日本8月16日】中国の深センでは第26回ユニバーシアード夏季大会が開かれているが、同市局は環境を整える目的で、空気、水、騒音に対する環境整備活動を行い、156社の工場などを、汚染排出量の合格レベルに達しないとして生産活動を中止させていたことが明らかになった。国内情報サイト・財新ネットなどが伝えた。
それによると同市局は、2008年の北京五輪開催準備を参考にして、汚染物の排出限度基準を超えた156社に対して生産の停止や環境整備を要求した。基準に達しないかぎり、生産ができないと深セン市人間環境委員会が述べた。
同委員会によると、今年3月から環境廃棄物の汚染量検査を行っており、その結果、同市内にある6つの発電工場、200あまりの揮発性有機物を取り扱う会社、898の大型ボイラーを設置する会社が合格に達したという。また今後、年間8000トンの窒素酸化物、4万トンの硫黄酸化物や2万トンの有機汚染物を市全体で減少させると発表している。
また、自動車の排気ガス汚染対策について、新エネルギーを利用したバスを2011台投入、車両の排気ガス量検査を強め、環境保護アピール「緑のお出かけ」運動を実施した。ユニバーシアード開催期間は、排気ガス量が基準に満たないとして、41.7万台の自動車に自主的な運転規制を要求した。そのほとんどが自家用車であるという。
深セン市環境観測センターによると、各種の措置により、ユニバーシアード開幕以来、深センの空気中の汚染量は10年間で最低となったという。
(翻訳編集・王知理)