【大紀元日本8月20日】中国山西省呂梁地区の厖厖塔村は、長年の石炭採掘の影響で地盤が陥没し、村のあちこちに亀裂が走っている。
北京青年報によると、山間部にある厖厖塔村の住民は住居を山の麓や山腹に構えているが、2000年ごろから、住居が崩れた土石に埋まったり、周りの地盤沈下により住居が孤立していた。村の道路も巨大な亀裂で寸断され、「立ち入り禁止」や「地滑り注意」などの看板があちこちで見られる。「まるで大きな災難が起きた直後のようだ」という。
2000年ごろ個々の住居で起きていた問題が一気に拡大して、今年の夏は大規模な陥没に発展したという。村民の武桂蘭さんは2000年からすでに3回引っ越している。
厖厖塔村から北東5キロの所に厖厖塔炭鉱がある。8年前に現在の経営会社である霍州煤電が炭鉱の再開発を行い、年間300~400万トンの石炭を産出するようになった。一方、その時から採掘は厖厖塔村の方向に向かって進められていた。
山西省は中国最大の石炭産出省であり、生産量は全国の4分の1を占めている。2009年5月の新華社の報道では、同省は石炭採掘により地下に広範囲にわたり空洞ができ、数百の村が地盤沈下や陥没の危機に直面していると報じていた。
(翻訳編集・張凛音)