【大紀元日本8月29日】9月12日に中国の伝統節句の一つ、中秋節がやってくる。中秋節には月餅がつきものだが、中国製月餅の餡などの品質問題により、輸入禁止や輸入に関する要求を厳格化する国が増えている。
広東省肇慶郵政局の関連文書によると、今年中国製月餅の国際郵便受け入れを禁止した国は、インドネシア、スペイン、ドイツ、フランス、ブラジル、カタール、ハンガリー、ベルギー、ロシア、サウジアラビア、チェコ、フィリピン、スイス、スウェーデン、コロンビアなどの33か国だ。
これらの国以外でも、アメリカやオーストラリア、タイ、ニュージーランド、カナダ、EUなどの国と地域では、餡に卵黄や肉類が含まれている月餅が持ち込み・郵送禁止になっている。理由は鳥インフルエンザなどの疫病の防止だという。さらに国によっては、禁止成分にドライフルーツなども含まれており、それぞれの確認が必要だ。
日本では、5キロ以下は成分と有効期限の明記が要求され、5キロ以上については、動植物検疫証明書と原産地証明書の提出が必要となる。また、甘味剤・漂白剤・防腐剤等についても厳しい基準が設けられており、肉餡に含まれる肉類成分について、原産地の衛生機構の証明が必要だという。
中国国内では、月餅の餡にカビが生えたり、有毒な材料が使われたりなど、粗悪な月餅が氾濫していることから、消費者の信用が失われている。
(翻訳編集・坂本)