【大紀元日本9月2日】河南省鄭州市鄭東新区にある、約3億6千万円をかけて造られた「夏意橋」に最近異変が起きた。橋の両側の欄干に設置されていた80個の石飾りのうち、片側の3割以上が消失しているのだ。石飾りがとれた部分を見ると、石飾りは元々糊で接着されていたことが判明した。毎日、橋を行き交う市民らはこの橋全体の品質を懸念している。
東方今報によると、全長350メートル、幅50メートルのこの立派な橋の石飾りは、欄干と一続きの石材を彫刻して造ったように見えるが、実際は石飾りを糊で接着したものだという。繋ぎの部分の糊は黄色や黒色で、コンクリートが露出している部分もあるという。
これらの石飾りは、少し力を入れただけでポロリと取れてしまうことから、市民らの間では「適当にごまかして作った橋」という批判の声が出ている。批判を受けて、鄭州市市政管理局の職員は橋の設計に問題があったことを認めた。
2009年9月30日に正式に開通したこの橋は、わずか49日で出来上がった「史上最速工事」として、地元では大々的に宣伝され褒め称えられた。一方、ネットユーザーの間では「糊で接着した橋やビルが多すぎる」「10キロ以上ある石飾りが落ちるなんて危なすぎる」という書き込みが殺到した。
(翻訳編集・余靜)