【大紀元日本9月13日】世界各地に暮らしている中国人にとって、旧暦の8月15日の「中秋節」は旧正月に次ぐ一大イベント。今年も例外なく、この日の朝早く、買い物客が各地から横浜中華街に押し寄せて賑わっていた。人々が目指したのは何と言っても美味しい
月餅を買い求める観光客たち(撮影・任子慧/大紀元)
定番の「月餅」である。
日本でもお馴染の中秋の名月の夜に、お団子を食べながら月見の宴を張る。台湾では、文旦と月餅とウーロン茶で月光を浴びながら満月を楽しむ。
横浜中華街を訪ねる人々は、まず「関公廟」にお参りをしてから月餅選びを楽しむ。花より団子で、お参りはさておいて、月餅の店に直行する人々もいる。
横浜中華街で販売されている月餅の多くは日本で作られており、見た目が綺麗なだけではなくて、味も日本風にアレンジされており、甘すぎず、脂っこくない。さらに、形も小さく可愛らしい。また、定番のさらし餡、ナツメのこしあん、ミックスあんのほかに、ヤシあんといった珍しいものもあり、
ずらりと並んだ月餅(撮影・任子慧/大紀元)
買い物客の購買意欲を誘う。
中秋節には、月餅を親戚や友人に贈るほか、自宅に電話を入れて離れた家族に近況報告などをする中国人もいる。
一方、ここ数年、中国で製造された月餅は、添加剤等の食品安全問題によって多くの国から輸入規制をされている。例えば、フランス、ドイツ、タイ、スウェーデンでは中国からの月餅入荷を禁止することが明確に規定されている。特に今年に入って、中国からの月餅の輸入禁止は33カ国に増えている。