【大紀元日本10月20日】家族旅行中に、自宅が「間違い」で取り壊された。そんな事件が今月4日、雲南省昆明市で起きた。
雲南日報によると、被害を受けた張清さんが住む昆明市龍泉路中馬村は今年6月、市当局から立ち退き改築地区に指定された。しかし、張さんはこれまで業者と一度しか面談しておらず、立ち退きに関する補償問題の協議には至っていない。ところが4日、張さんが家族と旅行に出かけている間に、近所の人から、自宅が取り壊されたことを知らされた。急いで戻った張さんが目にしたのは、瓦礫と化した3階建ての自宅の1階部分のみだった。
「(業者から)電話1本もらっていない。いない間にこっそり取り壊すなんて!家具や電気製品も壊された。少なくとも100万元の損を蒙った」と張さんは憤慨する。
張さんの訴えに対して9日、地元当局は、張さんの家を取り壊したのは業者の作業ミスだったと弁明した。「建築業者は番地を間違えたようだ。村民の損失は業者が賠償する」という。
「間違った、なんて誰が信じるか」「既成事実を作り上げてから賠償金の協議を無理矢理させる。いつものやり方だ」。インターネット上の書き込みには当局の説明は信用できないとするものが多い。
「賠償金の話よりも、先に家を元通りにしてほしい」と張清さんの怒りは収まらない。
(翻訳編集・余靜)