【大紀元日本10月27日】インドは、中印国境紛争地帯の軍備強化に取り組んでおり、橋や道路などのインフラ整備を進めている。一方、インド政府の関係筋は、軍備強化と中国との関連を部分的に否定している。
インド国内紙デカン・ヘルラドの報道によると、インドは、チベット南部地区と接する中印国境紛争地帯のアルナーチャル・プラデーシュ州の国境河で、高速インフレータブルボート(小型船舶)や哨戒艦艇などの軍備を強化しており、また、中印国境地区の情報収集機関も警察部隊に配属するという。
また、英紙デイリー・テレグラフは、中印国境のインド警察部隊がテロ対策用に軍用犬の訓練を行っていると報じた。チベットと接するインド北西部パンジャーブ州チャンディーガルの国家警察犬訓練センターでは、爆弾を口に含ませて敵地に運び爆発させる軍用犬の訓練を行っており、すでに6頭のラブラドール・レトリバー犬が訓練の成果をあげている。これらの軍用犬は英語とインド語の指令や手による合図が理解でき、敵の生存も判断できるという。
さらにインド政府は、国境地帯における橋や道路のインフラ整備を、直接、監督している。
一方、中国軍用機が少し前にインドの領空に侵入した報道や、中国が、インドの実質的な支配下にあるアルナーチャル・プラデーシュ州に侵入したことについて、インド軍部の関係筋は否定している。
(翻訳編集・余靜)