【大紀元日本10月31日】湖南省長沙市で25日、工業用塩を原料にして食塩を偽造していた地下工場が摘発された。当局は、容疑者9人を逮捕するとともに、有毒物質を含む偽造食塩約14トンと、その売上金約10万元(約120万円)を押収したと南方都市報が報じた。
長沙市公安局の発表によると、今年3月より、容疑者の一人である王は、湖北省から入手した大量の工業用塩を原料にして、ヨード入り精製塩で国内有名ブランドの食塩「雪天」を偽造していたという。同市の警察はさらに、該当する食塩販売のホームページから偽造塩の販売ルートを捜査し多くの証拠をつかんだ上で、長沙市に隣接する湘潭市の警察および両市の塩務管理部門の協力のもと、偽「雪天」を摘発したという。
今回、現場で押収された偽食塩の量は13.925トン。また、偽食塩を違法販売していた7店舗に関係する容疑者9人を逮捕したという。
工業用塩は、製造時に亜硝酸ナトリウムが使用される。亜硝酸ナトリウムは工業薬品で金属の表面処理などに用いられるが、人が0.3Gを摂取すると体の不調や病をきたす。
また高濃度の溶液を誤飲すると中毒症状を起こし、頭痛や吐き気、チアノーゼ、意識障害やけいれんなどを発症する。発がん性を指摘する声もあり、致死量は2gと言われる。
(翻訳編集・余靜)