【大紀元日本11月3日】韓国統一部の前副部長で、現在、人権活動家の金錫佑(キム・スクウ)氏は1日、中国政府が年間5千人の脱北者を強制送還していると発言した。「これらの難民が北朝鮮に送還されると、非常に悲惨な境遇に遭い、厳しい懲罰を受ける。しかし、中国政府は依然として彼らを北朝鮮に強制送還している」と同氏は述べた。
ロイター通信は金錫佑氏の話として、これらの難民は酷い拷問と監禁に遭い、時には処刑されるだが、それでも多くの人はリスクを承知の上で国外脱出を試みると報じた。
同氏はその他の韓国人権活動家と共同で、中国政府に対し、韓国前外交官らを含む100人の連名嘆願書を送り、脱北者の強制送還をやめるよう求めた。「中国政府のこのやり方は、難民の権利を保障する国際公約に違反している」と金氏は非難した。
ロイター通信の関連報道によると、1950年~1953年までの朝鮮戦争が終わった後、これまでに約2万1700人の北朝鮮人が韓国に渡るために、中国に入国したという。
(翻訳編集・叶子)