【大紀元日本11月11日】中国南部にある雲南省は、昨年と一昨年につづき、今年に入っても中部と東部地区が干ばつに見舞われ、深刻な水不足問題に直面している。今冬から来春にかけて約235万人が飲み水不足に脅かされるという。央広新聞が報じた。
報道によると、雲南省昆明市の市街区7割以上の水を供給する禄勧県雲龍ダムは雨季が終わったが、貯水量はダム全体の3分の1にも届かず、昨年同期と比べ、9800万立方メートル少ない。干ばつがこのまま続けば、来年の3月からは市街区に供給する水はなくなる可能性が高いという。省内にあるほかの都市も同様な状況に陥っている。
今年これまでの干ばつで約82万ヘクタールの農作物が影響を受け、そのうち約6万ヘクタールの農作物が全滅。約22万ヘクタールの林地が干ばつで枯れ果てている。農業の直接経済損失は約1千億円だという。
また、都市の飲み水を確保するため、同省内の多くの企業や生産プロジェクトはすでに水供給制限を受けており、曲靖市では、その損失だけで約900億円に上るという。今後制限が緩和されなければ、来年はさらに損失が拡大すると懸念される。
(翻訳編集・余靜)