【大紀元日本11月17日】14日から日本を訪問している中国国務院台湾弁公室の王毅・主任が、同日午後、外務省を訪れ、玄葉外相を訪問した。王・主任は、台湾の馬英九政権が中国大陸との融合路線を進める中で、中台の交流が前向きに進展していると強調し、日本に対して、現在の中台の平和発展の流れを支持するよう求め、実質上、馬英九・総統の続投支援を日本側に要請した。ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)が報道した。
中国側のこの要請について、玄葉・外相は、「台湾は中国の領土である」という中国側の主張を、日本政府は尊重すると述べながらも、中台間の問題は当事者の間での平和的解決が望ましいと強調し、日本政府の従来の立場を繰り返した。
日本の時事通信社は中台関係について、次のようにコメントしている。馬英九・政権が発足してから、中台関係は経済を中心にある程度の改善を見せた。来年1月の総統選挙で、馬英九・総統の続投が実現すれば、中国と平和協定を結ぶ可能性もある。このことに対して、台湾の最大野党・民進党は強く反対している。
ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)の関連報道によると、「かつて中国の駐日大使を務めた同氏は、日本語が流暢。自民党内における人脈も少なくない。しかし、2009年から与党となった民主党とは、どれほどのつながりがあるかは、皆が注目している」と評した。
また、RFIは、「国際社会で、台湾問題は中国の内政であると一貫して主張し続けてきた中国政府が、今回は自ら日本政府に『内政干渉』を要請した。稀なことで、非常に敏感な問題でもあるため、今回の王毅・主任の訪日スケジュールは非常に控えめである」と報じた。
王毅・主任は、胡錦濤・総書記に同行してハワイで開かれたAPECに参加した後、日本を訪問した。