【大紀元日本11月24日】ニューヨークで最も広告効果がある場所の一つとされるタイムズスクエアに、巨額な費用を投じて中国国営通信社・新華社が最近、巨大広告を掲げた。新華社がこの場所に広告を出すのは初めてのことではない。しかしニューヨーカーたちには未だに何の会社なのか、ほとんど認知されていないようだ。在米の中国人権団体・HRICが伝えた。
電気製品、衣類、車、医療保険?まったく検討がつかない―。HRICのスタッフが中心街を行き交う人々に新華社の巨大広告を指して「あれは何を売りたい広告なのか」と問いかけるが、目にした人の頭には具体的な商品イメージは沸かない。
「新華社?知らないな」「都市の広告?」とある人は答える。米国での新華社(XINHUA)の名前の認知度は低い。広告もニュースを思わせるデザインではないため、家電製品か服か、中国製の輸入品の印象程度にしか通行人は答えられなかったようだ。
中国語を話すアジア人は「新華社?ニュースを売ってるんじゃないの」と答えた。
中国当局は450億元(約70億ドル)を投じて、新華社やCCTV、人民日報を米国などの海外に進出させ、中国の国家イメージを向上させるための対外プロパガンダ政策を実施しており、今回の巨大広告もその一環と見られている。
新華社北米地区支局長のゼン・フー氏は「ここでの報道範囲が広がる」として、ニューヨーク駐留スタッフの増員を予定していると、6月のウォールストリートジャーナルの取材で語っている。
(翻訳編集・佐渡 道世)