【大紀元日本12月8日】深セン市当局の施設内で2日、賃金未払いを訴える建築現場労働者30数人が4人の暴漢に襲われる事件が発生し、2人が重傷を負って病院に運ばれた。中国通信社(香港)が伝えた。
30人は深センの観瀾地区にある商業ビルの建設現場で働いていた。未払いは9月後半から続き、1人につき未払い額は約4000元(約5万円)にも及ぶ。この30人はこれまでに何度も雇用側に賃金支払いを求めてきたが、たびたび暴力でつき返されていたため、このたび、深セン市・信訪弁(陳情を受け付ける当局機関)に助けを求めた。
工事を請け負った上海宝冶公司の責任者は当日、信訪弁に現れたが、双方は合意に至らなかったため、労働者らはその晩、信訪弁に泊ることになった。
だが深夜1時ごろ、4人の暴漢が信訪弁に押し入った。手当たり次第に労働者に暴力を振るい、さらに短刀を取り出して労働者の太ももなどを刺した。会議室に逃げ込んだ労働者は警察に通報したため、暴漢らはそのまま立ち去ったという。
労働者の話によると信訪弁の入り口に3人の警備員がいたが、暴漢らを止めることはなかったという。
(翻訳編集・余靜)