【大紀元日本1月2日】四川省巴中平昌県で先月、新しく建設された小学校の校舎がわずか17日後には壁に大きな亀裂が生じ、建物が大きく傾いた。調査した当局は、建設の品質に問題はなく、「自然災害」が原因だと主張している。
同県喜神郷三官村小学校の校舎は2009年に危険な建築物と指定され、昨年はじめに県教育局が15万元(約180万円)を教室の修繕と増築に充当した。工事は四川寧泰建築有限公司が請け負い、昨年8月に完成した。関連機関の検査にも合格し学校側に引き渡された。
しかし、9月に学校が始まってから17日目に、巴中地区は豪雨に見舞われ、地盤が沈下するなどの被害が出た影響で、校舎の一部が傾き、壁に大きな亀裂が生じた。幸いにケガ人はいなかったという。
豪雨1つで投資15万元の新校舎が使用できなくなったのは手抜き工事のためではないかとの声が出ている。それに対して、県建設局などの関係者は山津波が原因だとし、校舎の品質とは無関係だと調査結果を発表した。
だが一方で、同建設局の建物安全鑑定の責任者は、「正規な検査手順を踏まないものも確かに多く存在する」と認めている。
(翻訳編集・余靜)