【大紀元日本1月20日】中国では初の最新型原子力発電所が、2013年に竣工し稼動を開始すると発表された。同発電所は2009年から建設し始めていたが、昨年、東日本大震災の発生を受けて、建設が一時停滞していた。
国営新華社通信は、同最新型加圧水型原子炉は米国ウェスチングハウス社のAP1000技術を導入しており、この技術を使う原子力発電所は中国が初めてであることを報じ、ほかの主要設備は中国企業の自力製造だと伝えた。
昨年3月、東日本大震災で巨大津波が原子力発電所を破壊したことは、急ピッチで進められていた中国の核開発計画に安全問題を突きつけた。このため、AP1000原子炉の施工は6ヶ月~12ヶ月間遅延されたという。現在、中国の国家核電集団(SNPTC)と米ウェスチングハウス社は、新しい原子炉は東日本大震災と同レベルの地震に耐えられなければならないという共同認識に達している。
来年末には、原子炉の建設は完了する予定で、その後、組み立て作業に入るという。
中国ではいま13カ所の原子力発電所を保有している。また、27カ所が建設中。多くは米国やフランス、日本の先端技術を導入している。
ボイス・オブ・アメリカの報道によると、エネルギー供給が石炭に強く依存する現状を打破するため、中国は2015年末までに日本の原子力発電の発電水準に達するよう建設を急いでいる。
(翻訳編集・叶子)