【大紀元日本1月31日】モスクワ地球物理学シュミット研究所(IPE)は先日、メキシコと米国の太平洋沿岸地域にわたる地域での大地震発生を予測する報告書を発表した。
報告書では、21日にメキシコのチアパス地域を襲ったM6.2の地震が、少なくともM7.5からM8.3の巨大地震の先駆者であると警告し、2週間以内に巨大地震がメキシコ―米国太平洋沿岸国境地帯を襲う可能性があると警報を鳴らした。
IPE報告によると、21日の地震より3日前、18日にメキシコのバハカリフォルニア半島をM4.1の地震が襲った際、通常の地震と異なる極度の大気温度の変化が観測された。この極端な、つまり急激な気温上昇は、地震活動の正確な予兆であることは東日本大震災でも立証されている。3月11日の3日前に電離層の電子数が最大に達し、地震の震央上空での劇的な増加が観測されたという。
18日の地震への懸念は、21日のチアパス地震で裏付けられた。そして、IPEはこのチアパス地震はさらなる巨大地震の先駆けであるとの見解を示した。
NASAの人工衛星TerraのMODISデータを分析し、この結論に至ったとIPEは伝える。
バハカリフォルニア半島にあるラグナサラダ断層が震源となって、2010年4月4日、メキシコ北部からアメリカの南カリフォルニアにかけてM7.2の大地震が襲った。この地震は同地域で潜在していた破滅的な地震や火山噴火発生の可能性を「呼び起こす結果となった」ともIPE報告は記述している。
(翻訳編集・市村)