【大紀元日本3月5日】米国航空宇宙局(NASA)のコンピューターシステムが中国からのハッカー攻撃を受け、国際宇宙ステーションに関する重要機密情報などを窃取されていたことが明らかになった。
NASAのポール・マーティン監察長官は2月29日、米国下院の公聴会で、NASAのジェット推進研究所は中国からのハッカーに、2011年には13回ほど侵入されたと証言した。
マーティン監察長官の陳述によると、これらの中国ハッカーは同研究所のコンピューターシステムを完全にコントロールでき、すべての敏感的情報を改ざん、コピー、削除できるようになっていた。さらに従業員の情報を窃取し、NASAの他の機構のシステムにまで侵入していたという。被害を受けた従業員は計150人、上部の管理層も含まれている。
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道によると、2009年4月~2011年2月までの2年間、NASAは計48台のノートパソコンと携帯電話などを紛失した。2011年3月に盗まれた1台のノートパソコンには、国際宇宙ステーションをコントロールできる情報が保存されていた。その他の紛失パソコンには、従業員のセキュリティコードや、新しい宇宙開発計画の敏感情報が保管されていた。
NASAのスポークスマンは、国際宇宙ステーションの現在の運営では、同機密情報の漏えいによる脅威をまだ受けていないと述べ、これからはセキュリティ対策を強化していくと示した。
(翻訳編集・叶子)