【大紀元日本3月22日】今月25日の香港特別行政区の長官選挙が目前に迫る中、中国政府が特定の候補者を裏工作で支援していることが報道された。
香港特別行政区のトップにあたる長官は、市民投票ではなく、選挙委員会の1200人の委員による投票で選出される。中国政府は2017年から市民投票により長官を選出すると約束していた。
BBC中国語版は、香港自由党の名誉主席・田北俊氏の言葉として、20日、現地のラジオ番組で次のように報道した。最近、多くの選挙委員会の委員が、中聨弁(中国政府駐香港の代表機関)から遊説の電話を受けている。長官選挙の候補者の一人である梁振英氏に支持票を投じるようにとの働きかけだ。
もう一人の候補者・何俊仁氏は、最近の情報として、多くの選挙委員会の委員が中聨弁に呼び出され、特定の候補者への支持を要求されている、と語る。同氏は、「中国政府のこの動きは、香港の選挙制度への干渉であり、一国両制度の約束を破り、香港の高度の自治を妨害しており、香港基本法に違反している」と批判した。
(翻訳編集・叶子)