【大紀元日本4月19日】国連安保理が北朝鮮のミサイル発射を非難する声明に、中国政府も今回、賛成票を投じた。中国共産党の機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は異例な金正恩政権を非難する評論を出した。
北朝鮮の今回のミサイル発射について、同国の弾道ミサイル技術を使った発射を禁止するという従来の安保理決議に違反したとして、16日、国連安保理は議長声明を可決し、厳しく非難した。環球時報は、中国政府も同声明に賛成したと伝えている。
また、17日付の評論で、金正恩政権を強い口調で非難し、「中共は従来から北朝鮮を友人と見なしている。北朝鮮も同様に中共を友とするべき。もし北朝鮮が中国の好意的な姿勢を無視するようであれば、必ずそのための犠牲を払うだろう」と綴った。
その一方「核問題において、北朝鮮の利益だけではなく、中国政府の難しい立場も考慮してほしい。なぜならば、中朝両国の戦略利益は相補うべきだから」と柔軟な姿勢をも見せている。
英紙デイリー・グラフの報道によると、北朝鮮がミサイルへの投資総額は8.5億ドル、これはトウモロコシ250万トンを購入できる額で、1900万人の一年間の食糧分だ。
13日に国際社会の批判を無視して発射されたミサイルは、数分後に海に墜落した。
(翻訳編集・叶子)