北朝鮮は15日の軍事パレードで公開した長距離弾道ミサイル搭載の新型特殊車両。発射台付きの16車輪の大型輸送車は、中国製である可能性が出ている。国連が調査に乗り出した。
英BBC中国語版によると、この特殊車両はミサイル発射の機能を持つほか、長距離弾道ミサイルを移動することもできる。北朝鮮が公開した最大級の弾道ミサイル輸送車である。「北朝鮮にとって大きな飛躍である」と米誌「ディフェンス・ニュース」が評した。
英誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」の専門家は、外から見える同輸送車の窓ガラス、扉、取っ手、前部の緩衝装置、運転室の階段はすべて、中国のデザインと同じだと指摘している。
この見方に対して、中国外交部の報道官は19日、「中国政府は大規模な殺傷兵器と輸送設備の拡大を一貫として反対している。我々も従来から、国連安保理の関連決議を遵守し、兵器輸出制限に関する中国の法律・法規をしっかりと執行しており、非常に緻密な管理体制を築いている」と反論した。
国連は調査を開始したもよう。事実であれば、中国政府は核・ミサイル関連物資などの北朝鮮への禁輸を定めた国連安保理の決議に違反することになる。
香港のニュースサイト「鳳凰網」は同輸送車を北朝鮮に輸出したのは、中国国営大手企業「中国航天科工集団」である可能性を報じた。
(翻訳編集・叶子)