【特別報道】中共政権、激変が目前 決断の時がやってきた

2012/05/04 更新: 2012/05/04

【大紀元日本5月4日】2月から発生している一連の重大事件による中国の政治情勢を全世界が注目している。 

2月6日夜、重慶市副市長の王立軍氏が成都市の米国領事館に駆け込む事件が発生、それにより重慶市トップの薄煕来氏と中央政法委のトップ周永康氏の政変計画が暴露された。約一ヶ月後、薄煕来氏が解任された。彼を懸命にバックアップした周氏が中央政法委員会を駆使して行ってきた重大な法律違反や空前の権力濫用および法輪功弾圧の残虐の実態も明るみになった。

4月27日、山東省在住の盲目弁護士・陳光誠氏が深夜軟禁先から脱出し、北京の米国大使館に駆け込んだ。それにより中国の人権状況と周永康氏が支配する政法委の裏幕への関心がさらに高まった。

中国指導部の内部闘争に留まらない

一連の事件について、中国指導部の内部闘争にすぎないという見方がある。しかし、そのような単純なことではない。その歴史的背景により、中国の正義ある民衆にとって、国のために道徳に準ずる決断を下す時期がやってきた。

中共政権が執政する63年の間、中共政権は自国国民に対し数々の罪を犯した。中国5千年の歴史において、これほど大勢の国民を苦しめた政権はない。平和な時期にも関わらず、数億人の中国人が何らかの迫害を受けた。それにより8千万人の国民が非正常な死を遂げた。これは過去人類が犯した迫害・虐殺による死亡者数をはるかに上回る数である。共産党による中国人の肉体と精神、文化への危害は最頂点に達している。特に「真・善・忍」を堅持する1億人の法輪功学習者への13年間に及ぶ迫害は、残虐極まりなく、人間と神がともに憤慨している。

中国の民衆に犯した罪により、いま中共は歴史の表舞台から退けられる時がやってきた。長期にわたり法輪功を弾圧してきたため、その悪影響が全面的に現れている。誰もこれ以上弾圧を継続できない。誰もこれ以上弾圧の真相を隠し通すことができない。中国社会において、中央の指導部であろうと、地方政権であろうと、一般国民であろうと、法輪功の弾圧に強い不満を持っている。特に1億人の学習者の平和的抗争により、弾圧の継続は不可能になり、終止符が打たれるのは必然的だ。指導部の胡錦濤国家主席と温家宝総理、習近平国家副主席も皆、江沢民前国家主席が推し進めてきたこの弾圧の責任を背負いたくはない。しかし、中共の悪の勢力である江沢民氏や、周永康氏、薄煕来氏らは頑として弾圧を継続し、政変まで計画していた。それにより中共指導部内部で空前の政治不安が生じた。

現在、指導部内部の政治的対抗の裏には、法輪功への弾圧や盲目弁護士の陳光誠氏のような弱者層への迫害などの問題が絡んでいる。続けるのかそれとも制止するのか、首謀者の法的責任を追究するのか、民衆の基本的権益を守るのか。これらの問題は政治的対抗というよりも、正義と邪悪の戦い、道義に準ずる決断だ。

弾圧の首謀者を粛清し、法的責任を追究するのが民意を得られる行動だ

米国大使館に駆け込んだ陳光誠氏は温家宝総理へのビデオメッセージを公開した。その中で明かされた氏が遭遇した悲惨な状況に国際社会は激憤したであろう。そして中共政権に抑圧されている中国人の人権状況にも驚いたはずだ。陳氏の遭遇は決して個別な事案ではない。中国では同様の被害者は数え切れないほどいる。メディアに取り上げられた人権弁護士・高智晟氏、エイズ感染者を支援する人権活動家・胡佳氏、四川大地震での校舎の欠陥建築問題を独自調査した艾未未氏のほか、大勢の陳情者、宗教信者、政権異見者も含まれている。彼らはこの政権がマフィア化する過程、(公安、警察、司法等を主管する)中央政法委が法律を恣意的に踏み躙る過程を実体験した。そして、1億人以上の法輪功学習者が、中共政権が捏造した様々な濡れ衣を着せられ、国民の誤解に耐え、肉体的な拷問を受けている。中には生きたまま臓器を摘出され殺された人も少なくない。まさにこの地球上の未曾有の邪悪だ。

中共政権統治下では、冤罪が日常的に発生している。中国社会そのものが当局の牢獄に化した。年間で発生する数十万件の抗議事件が何よりの証拠だ。中共指導部内部のいかなる人でも、この闇の牢獄を壊し、民衆に自由を還元、冤罪を是正したいのであれば、これはすなわち正義の行動である。これとは逆に、この闇の牢獄を継続させ、ひいては民衆を一層厳しく制圧する人は国民の敵だ。

天の理はとても公平だ。中共政権内部の悪の勢力の一員である薄煕来氏は陰謀が暴露されたため、政治生命を急遽閉ざされた。周永康氏や江沢民氏など、法輪功弾圧の首謀者たちも近い将来歴史の審判を受ける。

弾圧の首謀者らを粛清しその法的責任を追究する、これは正義を守り、善良を促すことだ。また、天の意向に従い、民意を得る行動でもある。指導部が彼らを粛清する過程もまた、良識と勇気を示し、中国の未来を開拓することになる。その行動は民衆の支持を得られ、民意と威厳をも勝ち取れる、なによりその権力を正しく生かすことになる。

胡錦濤国家主席や、温家宝総理、習近平国家副主席などの指導部高官から一般の国民までの全てが正義の決断を下すことができる。

正義の味方になることは、自分の道徳と勇気を示し、自分の未来を選ぶことでもある。胡錦濤国家主席や、温家宝総理、習近平国家副主席などの指導部高官から一般の国民まで全てが正しい決断を下す責任を果たし、この民族のため、自分のために美しい未来を選ぶことができる。もし、弾圧の首謀者たちを支持する、つまり悪の勢力の味方になるなら、歴史的激変が生じるこの肝心の時に、このような決断は危険で悲しむべきだ。

冤罪を強いられている億万人に対して、共産党の残虐な弾圧に対して、悪の勢力の人たちの深刻な犯罪に対して、我々はどのような態度を示すべきか。人々はあまりにも長く待ち続けてきた。激変はもうすぐ訪れる。

正義ある全ての人々にとって、この土地のため、その平和と民主のため、今は態度を表明する時だ。

そうだ、決断する時がやってきた。

激変が訪れるまでに全ての人々は自分の道徳基準に基づいて選択し、自分の未来のために決断を下すことになる。正義と邪悪が戦い、激変が生じる中、発生したすべてのことはもうすでに政治の範疇を超え、闘争の範疇をも超えている。なぜならば、我々の今日の決断は、自分たちの未来の道筋を決めてしまうからだ。我々の道徳のレベル、善良さと正義感は、未来に生き残れるかどうかを決めるのだ。

中国の民衆が苦難に耐えているときに、民主社会はぜひ、彼らに関心を寄せ、助けの手を差し伸べてほしい。そして、この歴史的激変のため、自分たちの道義と責任を果たしてほしい。

正義と邪悪の戦いの中、部外者はいない。

(翻訳・叶子)

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