【大紀元日本6月14日】中国人学生のさまざまな不正行為が深刻な問題になっている。米国ニュージャージ州にあるセンチュリー・カレッジは最近、中国で開設したMBAプログラムを閉鎖すると決めた。理由は、学生の不正行為がひどいためだという。大学側の説明によると、2009年1月から調査した結果、広範にわたる論文盗用、不正事件が普遍的に起こっていることがわかり、学生を即時退学させた例もあったという。この事件は、アジア市場を探求する米国大学にショックを与えた。
ボイス・オブ・アメリカの報道によると、中国で行ったGMAT試験でも不正行為が発覚した。GMAT主催者側は、学生に試験問題と答案を提供していた不正サイトを訴えた。
10%の中国留学生が大学申請時に偽造工作
米紙ニューヨーク・タイムズによると、外国大学を留学申請する中国人学生の約10%が、成績表の偽造,課外活動への参加及びその成果を偽る等の不正行為があると報じた。留学斡旋企業Zinch中国支社が昨年発表した研究報告では、同様の不正行為はどこにでも存在すると指摘する。
多くの中国人学生の親は、米国の学校は学力テストのスコア、論文及び課外活動など総合的に優秀な学生を求めている事を知っている。しかし中国の学生は常に勉強や試験に重点を置き、課外活動に参加する時間がない。また親は、課外活動は勉強に対する集中力を散漫にさせるため、不必要なことで有害であると考えているという。
中国人留学希望者はPersonal Statement(出願理由書)を仲介者に書かせるため、学生の英語の点数と会話能力が一致しない、と米国の大学関係者及びカウンセラーは証言する。米国大学は偽造や不正が蔓延する中国市場に対し対策をまだ知らないことから、本当に優秀な学生とそうでない者を区別するのは困難だ。
デラウェア大学では中国人留学生が以前の十数人から現在の数百人に激増した。同大学スティーブンス博士は、大学が直面している最も一般的な不正行為は、カンニングであると指摘した。プライバシーや個人の価値を重んじることについての知識の土壌が全くない中国人。彼らが、米国の知的財産権の概念を受け入れることは容易ではない。
標準的な答えを暗記する中国学生
アイオワにある大学の生徒たちは、自分たちの助教授に対して誇らしげに、自分がいかにして数千個の単語や答えを覚えたか、また正確の答えを推測するのに役立つコツを研究しているという。これは米国人学生が行うような、創造的で発展性を重んじる学習方法とは全く異なるものだ。この教授によると中国人留学生のTOEFLスコアはたとえ伸びても会話能力は改善されないと言う。
同大学教授は、彼らは試験にパスすることだけを目標にしており、英語を学ぶために勉強しているのではない、と厳しく指摘する。