【大紀元日本6月21日】広州市越秀区で19日、アフリカ人男性が派出所で突然死亡したことが発端となり、アフリカ人を中心に1000人以上がデモ抗議を行った。中国在住の外国人による抗議活動は初めてとみられる。
同区で18日午後1時頃、男性がタクシー料金をめぐって、運転手と口論からもみ合いとなった。2人は付近の派出所で事情聴取を受けたが、午後5時頃、男性が意識不明に陥り死亡した。
同じアフリカ出身の友人らは不審な点があるとして、翌日約100人が「遺体を返せ」とプラカードを掲げて派出所の前で抗議を始めると、瞬く間に千人近くが集まった。抗議者を退散させるため、300人の治安部隊が派遣され、小競り合いとなり、現場は一時混乱状態になった。同日の夜、抗議活動は収まった。
警察は死亡原因を究明するために検死を行い、死亡した男性の身元も確認中と発表した。
近年、広州市在住のアフリカ人はアパレル関連のビジネスで増えつつあり、すでに2万人規模に達している。市周辺の滞在者を合わせると、20万人も住んでいると言われている。事件の発生現場はアフリカ人滞在者が集まる場所だ。
広州社科院城市管理研究所所長・黄石鼎氏は、今回の事件を適切に処理しなければ、中国各地に在住する他の外国人らによる連鎖反応が起こりかねないと警告した。
(翻訳編集・余靜)