中共の「臓器狩り」実演を披露するカナダ在住の法輪功学習者たち(Central News Agency)
【大紀元日本6月23日】2月6日に起きた、当時の重慶市元公安局長・王立軍氏が成都市の米国領事館に駆け込み、亡命を試みようとした事件で、新事実が明らかになった。同事件により、元重慶市トップで党全役職を失った薄煕来氏の部下である王立軍氏が、米国に提供した情報には、薄煕来氏らの政変計画のほか、法輪功学習者を対象とした臓器奪取事件に関わる資料も含まれているという。
後に、大紀元が独自入手した中国当局の内部情報によると、同事件を受けて失脚し取り調べを受けている薄煕来氏も、次期指導部トップ習近平氏を転覆させる政変計画を認め、さらにこの計画は江沢民派の重鎮である周永康氏の主導で行われたとも話しているという。
また、王立軍氏の提供資料には、指導部高官の汚職の証拠や、法輪功弾圧の内部情報、特に刑務所と病院が組織ぐるみとなり監禁中の法輪功学習者を殺害し臓器を摘出・売買するという「臓器狩り」の構図の情報も含まれているということが、最近明らかになった。
米国の軍事情報サイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は亡命事件騒ぎの後、米政府関係者からの情報として、王立軍氏は、米領事館に中央政法委トップ周永康氏と薄煕来氏による政変計画を暴露し、その証拠資料を渡したと報じた。また中国当局はこれらの資料の返還を求めているとも伝えた。
米国政府は現時点まで、これらの情報について沈黙を保っている。一部報道によれば、4月25日には下院で議員向けの王立軍亡命事件の内部説明会が行われたという。
一方、米国務省が5月24日に発表した2011年度国別人権報告書は、法輪功学習者への臓器狩り問題に言及し、国内外のメディアと人権団体が臓器狩り関連事案を報道していると報告している。