広東省肇慶市鼎湖区鳳凰鎮で大規模抗議が発生した(ネット写真)
【大紀元日本6月23日】広東省肇慶市で20日、鉄道建設をめぐって、1000人規模の住民による抗議活動が発生した。立ち退きに同意しない住民への暴行が発端とみられている。
同省佛山―肇慶間を結ぶ快速鉄道の建設を請け負った施工会社は同日、住民の自宅を強制的に取り壊そうと、住民とその家族に暴行を加えた。暴行を受けた一家4人は病院に運ばれ、うち2人は意識不明の重体に陥った。周辺の住民1000人以上が事件現場に駆けつけ、建設会社の作業員らを追い払った。
これに対し、当局は数百人の警察を出動させ、現場の警戒にあたった。抗議は翌朝1時過ぎに収まり、工事は現在中止している。
暴行を受けた住民によると、同日午後5時過ぎ、施工会社に対して、補償費用について話し合ってから施工するよう求めたが、認められず、家に乱入した作業員に妻らが暴力を受けたという。
周辺の住民によると、現場の爆破作業で、多くの家屋が損壊したが、地元政府及び開発業者は何の対応も講じなかった。また、立ち退きの補償額が低いことから、住民らは不満を募らせているという。
(記者・古清児、翻訳編集・余靜)