【大紀元日本7月4日】広東省汕尾陸豊市大安鎮で2日、汚染された水道水の水質改善を求め、約4千人の抗議デモが発生した。「飲用に問題ない」と発言した鎮長が、激怒した住民に殴られ、負傷したという。
住民によると、1年前から同鎮のダム上流に違法なレアアース採掘工場が稼働し、未処理の廃水を直接ダムに垂れ流していた。そのため、ダム及び周辺の池の魚が死に、周辺の複数の村の水源も汚染された。数十万人の飲用水に影響を与えている。
6月22日、住民らはレアアースの採掘中止を訴え、最初の抗議デモを行った。政府関係者は、3点xun_ネ内の問題解決を約束、その後「ダムの水質は問題ない」との検査結果を提出した。しかし、住民らは別途、分析を依頼した。その結果、重金属などが基準値を超えており、飲用不可だと判定された。当局は再度水質検査を行ったが、十数日が過ぎても結果が出てこず、2度目のデモを行ったという。
事態の拡大を防ぐため、数百人規模の警官隊がデモ現場に出動した。「水の飲用に問題ない」との鎮長の発言を発端に、一部のデモ参加者がパトカーと政府部門の車を転倒させた。騒ぎの中で鎮長も負傷し、病院に搬送されたという。
(記者・古清児、翻訳編集・余靜)