2000トンもの下水油を中国から購入すると発表したオランダ空港(KLM)
【大紀元日本7月12日】中国で下水溝から採取され再利用される有毒食用油が、オランダでコスト削減のために使われる飛行機のバイオ燃料に。最近、オランダ国営航空会社(KLM)は上海から2000トンもの古い再利用油を購入し、製油して航空燃料にすると発表した。
KLMは石油とバイオ燃料の混合で、毎年12万トンの燃料が必要であると明らかにしている。昨年6月、KLMは世界初バイオ燃料を使用した旅客機飛行に成功した。171人もの乗客を乗せた旅客機はオランダのアムステルダムからフランスのパリまでの500キロを飛行した。
また今年6月には、使い古した料理油から精製したバイオ燃料を搭載したボーイング777-200を、アムステルダムからブラジルのリオデジャネイロまで飛行させることに成功させた。同機は約400席を有する旅客機で、世界初のバイオ燃料での長距離飛行だった。
最先端の技術力で精製された料理油を使用することは、石油より3割のコスト削減になる、とKLMは述べている。
(翻訳編集・ 佐渡 道世)