公開された620元の請求書(ネット写真)
【大紀元日本8月1日】先日の北京豪雨で遺体を運ぶ費用として、620元の運搬費を北京赤十字は家族に要求―。このことがネットユーザにより暴露され、赤十字への非難の声が高まった。
ユーザ名hailongwangさんはインターネットに、ある家族のケースを紹介した。「北京房山区韓村河鎮東南章村に住む教職員・王建生さんは、生徒を家に送った後、洪水に流された。2日後、親族が水死体を発見。遺体を火葬場に運搬したのは、なぜか救急車両。王さんの妻や弟は『火葬場の車も現場に来たけど、運ばせてくれなくて、無理やり救急車両で運ばされた。火葬場に着いて、いくら取られたと思う? 600元以上だ』火葬はせいぜい100元くらいなのに」
また、王さんに当てられた請求書の画像もインターネットに出回っている。そこには往診費40元、材料費370元、出車費210元の総計620元と記載され、『北京赤十字救急救命センター』の印が押されている。
赤十字側の主張は異なる。家族の同意の上で王さんの遺体を葬儀場まで運んだが、その際、現場には他の車両はなかったという。今回の運搬作業は政府の規定に従って作業を行ったという。しかし、すでにインターネットにあふれた批判の声に応じてか、「運搬費の徴収は不適切で、すでに返金している」と発表した。
中国赤十字には昨年、東日本大震災の寄付金を横領したとの疑惑が浮上し、中国国民からの信頼を失った。この度の100年に1度といわれる豪雨で、被害者に対して高い金銭を要求した赤十字に対し、国民は再び失望した。ネットでの批判の声は止まず、信頼を取り戻すのは非常に難しそうだ。
(翻訳編集・池葉)