【大紀元日本8月8日】子供たちの病気の重症化を防ぐ予防接種のはずが、注射されたのがワクチンではなく注射用水であったことが明らかになった。担当の医師は被害者の家族が何度も問いただした後、ようやく認めた。地元保健当局によると、この医師と2人の病院役員は辞職したという。情報サイト「騰訊」など中国国内メディアが報じた。
事件は中国湖南省株洲市で起きた。先月17日、同市在住の肖さんは、孫の水ぼうそう予防接種のために病院を訪れた。医師が、薬局に行きワクチンを取る様子がなかったことに疑問を持った肖さんは、担当医に注射剤の入ったビンを見せてもらうように要求したが、拒否された。担当医はワクチンを打ったという証明のため、病院院長の署名付きの証書を提示した。
しかし30日、疑問が晴れない肖さんと家族が病院を再び訪れると、担当医は、ワクチンのかわりに注射用水を注射したことを認めたという。
株洲市保健局はこの事件の調査を進めている。中国国内の報道によるとこの担当医と2人の病院役員が辞職したという。病院側は被害者家族に謝罪を求められたが、しかし、別な予防接種の機会を調整しているという。
(翻訳編集・佐渡 道世)