【大紀元日本8月20日】英国人男性に対する殺人容疑で起訴されていた重慶市元トップの薄熙来氏の妻・谷開来被告は、20日に開かれた判決公判で、2年間の執行猶予付き死刑判決を言い渡された。
共犯者である薄家の使用人である張暁軍被告には9年間の懲役刑が下された。二人とも起訴内容を認めていた。
殺人の動機について検察側は、谷被告とその息子が英国人のニール・ヘイウッド氏と経済上のトラブルを抱えており、谷被告はヘイウッド氏が息子の身の安全を脅かすと考えて殺害に踏み切ったとしている。
殺人という大罪にしては上記動機はあまりにも弱い。大紀元(中国語版)の独自調査では、薄氏と谷被告は人体標本の製造販売に絡んでおり、獄中で死亡した法輪功学習者の臓器と遺体の密売にも深く関与していたとの疑惑がでている。
ヘイウッド氏はその内幕を知っている人物とされ、中央規律検査委員会や海外の情報部門から調査の動きがあったため、口封じで谷被告らに毒殺されたと多くの情報通はみている。
中国では、執行猶予付き死刑判決を言い渡された人のほとんどは、執行猶予期間(保釈されることはなく服役する)が過ぎたのちには無期懲役に減刑され継続して服役する。
(翻訳編集・高遠)