【大紀元日本8月27日】陝西省延安市の高速道路で26日未明、長距離バスが先を走っていた燃料輸送中のタンクローリーに追突する事故が発生、積載していたメタノールが流出して引火し、バスが激しく炎上した。中国当局の公表では、36人が死亡し、3人が負傷した。
国内メディアの報道によると、事故のバスは2階建タイプの寝台バス。25日午後5時頃、内モンゴル自治区のフフホト市を出発し、約800キロ離れた陝西省西安市に向かっていた。現場に残されたバスのブレーキ痕は10メートルほどに達し、バスの車体前方はタンクローリーに2メートルほど押しつぶされていることから、事故当時、バスは相当速いスピードを出していたとみられる。
バスには定員いっぱいの39人が乗っており、運転手を含め36人が死亡し、3人が窓から脱出した。うち2人は割れた窓ガラスから強引に脱出し重体。1人の軽傷者は車体後部の唯一開閉できる窓から脱出した。
乗降口が1つしかないことや、窓が全密封タイプであることも多くの死者を出した理由だと指摘されている。
一方、タンクローリーの運転手2人は無事だった。すでに警察当局から取り調べを受けているという。
(翻訳編集・叶子)