【大紀元日本9月6日】中国人乗客2人が機内で殴り合いをしたため、スイス航空のチューリッヒ発北京行きのLX196便は出発6時間後にチューリッヒに引き返した。
スイス紙ブリックによれば、9月2日、スイス航空LX196便内で、50代の中国人男性乗客Aは当時、食事を摂っており、酒にも酔っていた。その前列の20代の中国人男性乗客Bは突然、座席の背もたれを倒した。
Aは自分の食事が妨げられたとして、Bに苦情を言ったが、Bに無視された。怒ったAはBの頭を殴打した。
その後、男性2人は座席で殴り合いを始め、そのうち殴り合いは通路に移った。
2人は客室乗務員と体格の良い乗客によって引き離されたが、Aは飛行機の後部に押さえられながらも、1時間あまり大きな罵声を発し続けたという。
200人の乗客を乗せたこの飛行機は当時、モスクワ東部の上空を通過していたが、機長は安全を考慮するとの理由で、スイスに引き返した。
着陸後、男性2人は警察当局に引き渡された。他の乗客はホテルに滞在し、翌日のフライトで北京に出発した。
現地メディアの報道によると、2人は罰金を支払った後釈放された。その金額は不明だという。
スイス航空は、2人には、引き返しにかかった燃油費と乗客のホテル滞在費用の請求を検討していると表明している。
(翻訳編集・叶子)